スペルバインダーとは

番組について

Spellbinderは、青少年向けのSFテレビ・シリーズです。1995年にオーストラリアとポーランドの映画・テレビ会社がシリーズIを共同制作しました。非常にエキサイティングでスリリングなこのドラマは全部で2つのシリーズがあり、どちらのシリーズも各話25分間、全26話からなっています。日本では1997年にNHK教育テレビで「対決スペルバインダー」という邦題で放送されました。その年に本国では続編が作られ、その後日本でも放送されました。1996年にオーストラリア・フィルム協会賞を受賞しました。数多くの国で放送され、今もなお世界各国のテレビで放送され続けています。

制作：フィルム・オーストラリア　ポーランド・テレビジョン　上海フィルム・スタジオ（シリーズ2のみ）

番組の概要

オーストラリアのシドニーに住むティーンエイジャーの少年、ポール・レノルズは偶然にも場所と時間が平行して存在するパラレルワールドへ行ってしまいます。そこでポールが見たのは文明が開化しておらず、人々が小さな村に住んでる世界でした。村人たちはスペルバインダーという不思議な力をもつ集団に支配されていました。ポールはそこで勇敢で正義感の強い少女、リアナと友達になり、彼女の村に泊めてもらいます。ポールがスペルバインダーの不思議な力が魔法ではなく科学であることを発見したとき、彼らが家に帰る唯一の望みだと実感します。

しかしアシュカというごう慢な悪女のスペルバインダーが、自分の世界にはないポールの知識を利用してスペルバインダーの世界を支配しようと企むのでした。ポールは家へ帰る方法を見つけるのですが、彼の知識を狙うアシュカに妨害されます。ポールはリアナの協力を得てアシュカに対抗し、自分の世界を目指します。しかしこの後にもさらなる多くの乗り越えねばならない問題が現れてくるのでした。

スペルバインダーという集団

彼らこそ最も興味深いもので、この番組の特徴といえるでしょう。彼らは普通の人間で、城に住んでおり、不思議な道具を使ってこの世界を支配しています。稲妻を投げつけることができるパワースーツ、電磁気の力で動く飛行船などがその道具です。村人たちはそれらが魔法だと思い込み、恐れています。彼らは民衆が新しいことを考え、作り出したりすることを禁じています。彼らは民衆の恐怖と無知を操作し世界を支配していたのでした。

二つの世界

我々の世界と同じポールの世界と、スペルバインダーが支配するリアナの世界。ポールとリアナの二人はアシュカに追いかけられ、二人ともポールの世界へ来てしまいます。ポールもリアナも、別の世界を見て、お互いに二つの世界の間にあるいろいろな違いを発見して驚きます。そして二人は自分の世界にはない、やさしさや自由を見つけます。